『むしたちのうんどうかい』
得田之久、久住卓也絵
『むしたちのうんどうかい』
個人的お気に入り度:★★★
- 得田 之久, 久住 卓也
- むしたちのうんどうかい
タイトルの通り、虫たちの運動会の様子を描いた本。
開会式にはトノサマバッタの園長先生があいさつ。
応援合戦は赤組は秋の鳴く虫たち、白組はセミたちが
盛大に盛り上げ、
かけっこやつなひきの合図はミイデラゴミムシのおなら。
かけっこのスタイルは飛んで失格になるものあり、
フンコロガシはフンをころがしながらとさまざまだし、
他にもとびっこ競争、ダンゴムシを玉にする玉入れ、
カマキリと蝶のダンスなど、
さまざまな競技が繰り広げられる。
閉会式のあとにはホタルの花火もあり、
充実した内容なのであった。
----------------------------
いろんな虫たちが集まり、普段の敵味方に関係なく
運動会をエンジョイしているさまが感じられる。
バッタが飛んで失格になったり、
ミイデラゴミムシ(へっぴりむし)がスターターだったりと、
虫たちの特徴をとらえた競技のもようが面白い。
仲良く競技している中、
昼休みの終わりにオンブバッタにお昼に何を食べたか聞かれ、
カマキリが「ないしょ」と答えているのが笑えた。