『おばけのジョージーおおてがら』
ロバート・ブライト、なかがわちひろ訳
『おばけのジョージー おおてがら』
個人的お気に入り度:★★★
- ロバート・ブライト, 中川 千尋
- おばけのジョージー おおてがら
ホイッティカー夫妻の家の屋根裏に住み、
毎晩家の階段を「みしっ」、居間の扉を「ぎいっ」 と鳴らすのが習慣の
小さなおばけ、ジョージーは、
恥ずかしがり屋で、人をおどかすなんてとてもできない。
しかしある晩、夫妻の不在中に泥棒が入り、
古くてすてきな家具や道具、つまりアンティークを
ごっそり盗み出し、トラックに積んで逃亡。
ジョージーはネコのハーマンとふくろうのオリバーと
力をあわせて泥棒を追跡、潜伏先の牧場にたどり着く。
泥棒をおどかすにはやさしく、小さすぎるジョージーだが、
干し草の山にかけてあった大きな布が目にはいり、
ジョージーは大きなおばけになるアイディアを思いつく。
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おばけが大きなおばけにばけようとするなんて、
ちょっと愉快。
ジョージーがもともと小さくて、やさしいおばけなのにも好感。
訳者あとがきでもふれられているが、
後日、ねずみたちを相手にジョージーがどろぼうごっこをする、
というエピソード、私もなんともほほえましくて好き。
夫妻はジョージーのことを知らないままなのだ。
このお話はシリーズの続編らしいので、
最初のお話も読んでみたくなった。