『ふゆのまほうつかい』
ジュリー・モンクス、代田亜香子訳
『ふゆのまほうつかい』
個人的お気に入り度:★★★
- ジュリー モンクス, Julie Monks, 代田 亜香子
- ふゆのまほうつかい
家の外に真っ白に雪がふりつもり、
雪の日は、なにもかもが魔法にかかったよう。
子どもたちは外に出て、雪だるまを作ったり、
木の枝をシカの角に見立てて影の下にかくれてみたり。
そして大きな白クマの背中のような丘。
子どもたちは白クマの背中にのって、うちに帰るのだった。
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すっかりあたたかくなり、桜も満開だが、雪の絵本を。
雪の降る町、雪がつもって何もかも白く覆われた町は、
たしかに魔法がかかっているみたい。
雪の降る町は、まるで雪が音を吸い取ってしまうように静かで、
気がつくと、町じゅうに白い毛布がかかっている。
そんな雪の日の魔法を切り取ってみせたような絵本で、
たわいもない雪あそびのひとときを、
かけがえのない、すてきな場面として描いて見せている。
ほとんどのページの雪が
アイボリーというか、淡いクリーム色で描かれていて、
独特の温かみのある雪景色になっている。