『おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん』 | ちわわ図書館

『おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん』

長谷川義史

『おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん』

個人的お気に入り度:★★★


長谷川 義史
おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん


nao-yuuka-ayuchan5さんのブログで知って、読んでみました。

ありがとうございます^^

naoさんの記事はこちら → ブックドクター


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5才、たんぽぽ組の「ぼく」 が、

読者におとうさんとおじいちゃんを紹介し、おじいちゃんに
おじいちゃんのおとうさんは、どんなひと?」 とたずねる。


おじいちゃんにひいおじいちゃんとひいひいおじいちゃんを

紹介してもらうと、ぼくはそれだけで飽き足らず、

直接ひいひいおじいちゃんに会い、彼の父について尋ねる。


ひいひいおじいちゃんの父、

つまり「ぼく」のひいひいひいおじいちゃんに会うと、

こんにちは、ねえ、ひぃひぃひぃひぃおじいちゃん、

ひぃひぃひぃひぃおじいちゃんの

ひぃひぃひぃひぃひぃおじいちゃんはどんなひと?


そうやってどんどん「ひぃ」が増えていき、

どんどん先祖までさかのぼっていき、

ず~~っと祖先はサルだと知ったぼくは、

ぼくは誰のおじいちゃんになるのだろうと、未来に思いをはせるのだった。


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子どもが時々思いをはせる、自分のルーツ。

多くの人は子ども時代に、

「ぼくの/わたしのひぃひぃひぃひぃひぃひぃ

ひぃひぃひぃひぃひぃ・・・・・おじいちゃんってどんなひと?」

と親や祖父母にたずねて困らせたことが一度はあるのではないか。


しかし実際、

おじいちゃんやひいおばあちゃんにたずねてみても、

こんなにさかのぼれるものじゃない。

名家の生まれで家系図が残っていれば

江戸時代や、もっと昔のことまでわかる人もいるかもしれないが、

そんな人は多くないだろうし、

それにしたってさすがに原始時代まではねえ^^;

それを絵本では本当にさかのぼって見られるのだから面白い。

しかも、直接先祖本人に会って、

もっと昔の先祖のことを聞けるなんて、わくわくする。


ひぃひぃひぃひぃひぃひぃひぃひぃひぃひぃひぃ

ひぃひぃひぃひぃひぃひぃひぃひぃひぃひぃ

ひぃひぃひぃひぃひぃひぃひぃひぃひぃひぃひぃひぃ

ひぃひぃひぃひぃひぃひぃひぃひぃひぃ……

と、かぎりなく増えていく「ひぃ」をとなえるのも楽しい。


・・でも、115回ひぃを繰り返すのまでは計算できたが、

それ以降は数えるのも面倒なくらい、

ページいっぱいに「ひぃ」が繰り返されている。